〒154-0004
世田谷区太子堂2-1-1-1102
※ 東急田園都市線 三軒茶屋駅から徒歩5分
※ 池尻大橋駅から徒歩10分。国道246号沿い、昭和女子大学の正面
TEL/FAX 03-3424-5879
E-mail shiba001@nifty.com
- 1. 外国人の方のビザを取る
- 入国許可、在留資格の更新・変更、永住許可、帰化等の申請
- 2. 遺言や相続の手続き
- 遺言書、遺産分割協議書の作成
- 3. 会社を作る
- 株式会社、NPO法人、その他法人の設立
- 4. お役所の許認可を取る
- 飲食店営業許可、食品製造業許可、貸金業者登録、宅建業免許等の申請、深夜における酒類提供の届出
- 5. いろいろな書類を書く
- 内容証明郵便、契約書、離婚協議書の作成、クーリングオフ
イナガキ秘書
「こんにちは。イナガキです。今年の春から、東京の行政書士事務所で秘書をしています。
働き始めて気づいたんですけど、『行政書士』のことを知らない人って意外と多いんですよね。みなさん、『弁護士』や『税理士』は知ってるのに、『行政書士』は知らない。
というか、『行政書士』という名前は聞いたことあるけど、どんな仕事をしているのか知らない、という人が多いんです。私の友達に言っても、たいてい、『それって、何してる人?』と言われます。
私も、実際に説明しようとするとよく分からなくなっちゃって、適当にごまかしちゃうんですけど(笑)。
そこで今日は、私が進行役になって、うちの事務所の先生に行政書士の仕事について説明してもらうことになりました。行政書士はどんな仕事をしているのか、他の士業とどうちがうのか、どんな業務ができてどんな業務ができないのか。そのあたりについて、わかりやすくお話してもらいましょう。
それでは、うちの先生を紹介します。」
まごころの行政書士シバサキ
「こんにちは。シバサキです。東京都世田谷区で行政書士をしています。今日は、私から、行政書士の仕事についてお話しさせていただきます。」
イナガキ秘書
「先生、早速ですけど、要するに行政書士って何をする人なんですか?」
行政書士シバサキ
「簡単に言えば、困っているお客さんに代わって、法律関係の書類やお役所に提出する書類を書くのが、行政書士の仕事ですね。たとえばお役所に何か申請したり、届け出たりするときって、いろいろと書類を書かなければならないでしょう。結婚届けや出生届など、簡単な書類なら自分で書いて出せばいい。
でも、中にはどう書いたらよいのか分からない難しい書類もある。量がすごく多くて、ウンザリする場合もある。あるいは、本人は仕事が忙しくて、書類なんか書いてられないということもある。そんなとき、本人に代わって書類を書いて、お役所に提出するのが行政書士の仕事です。」
イナガキ秘書
「そういえば、うちのお父さん、会社やってますけど、『役所の届出が面倒くさい』って、いつもブーブー言ってますね・・・。」
行政書士シバサキ
「そうですね。会社を経営していると、提出書類がたくさんあって大変ですよね。キミのお父さんの会社も、どこかの行政書士がお手伝いしてるんじゃないかな。」
イナガキ秘書
「ちょっと似た名前の資格で、『司法書士』というのもありますね。よく間違えちゃうんですけど、行政書士と司法書士って、どう違うんですか?」
行政書士シバサキ
「司法書士はトーキの専門家です。」
イナガキ秘書
「トーキ?花瓶とかお茶碗とかの「陶器」ですか?」
行政書士シバサキ
「いいえ(笑)、『登記』です。
たとえばですね、ある土地が本当は誰のものかとか、ある会社が本当に存在するのかとか、分からないといろいろ困ったことが起こるでしょう。悪い人が、他人の土地を自分のものだと言い張って売り飛ばしちゃうとか、在りもしない会社の名前で物を買ってお金を払わずに逃げちゃうとか・・・。そんなことが起きないように、お役所が『この土地はこの人のものです』、『この会社は本当に存在します』と証明してくれるわけです。
そしてその証明を得るために、土地を買った人や、会社を作った人は、そのことをお役所に届け出て登録しなければならない。それが『登記』です。」
イナガキ秘書
「それをするのが司法書士なんですね。」
行政書士シバサキ
「そうです。本人の代理人としてお役所で登記をするのは、司法書士の仕事です。でもね、土地の売買の契約書を作るとか、会社を設立するための書類を作るのは、行政書士の仕事なんですよ。ですから、行政書士と司法書士は一緒に仕事をすることが多い。
一般的に言って、○○士と名のつく職業はそれぞれ専門を持っていますから、協力して一緒に仕事をすることが多いですね。株式会社を作るんなら、行政書士が提出書類を作って、司法書士が登記して、社労士が労災や年金の手続きをして、税理士が税金の申告をして・・・みたいに。」
イナガキ秘書
「皆さんそれぞれ、ご自分の専門で頑張ってるんですね。そういえば、昔テレビでやっていた『カバチタレ!』って行政書士のお話でしたよね?」
行政書士シバサキ
「常盤貴子さんと深津絵里さんが主演したドラマですね。ボクも見ていました。いいドラマでしたよねぇ・・・(←遠い目)。でも、あれはあくまでもテレビドラマだから、実際の行政書士とはだいぶ違いますね。」
イナガキ秘書
「へえー。実際の行政書士って、違うんだ・・・。」
行政書士シバサキ
「『カバチタレ!』では、陣内さんが女性弁護士から『あなたのしていることは弁護士法違反ではないか』という手紙を受け取って、泣きそうになりながら鉄人28号のプラモデルをいじっている場面がありますね(第7回の末尾)。陣内さんの事務所では、法律上、弁護士でなければできないことにまで手を出しているんですよ。
特に、何か争いが起きてしまったときに、一方の代理人になってその人の利益を擁護することは、弁護士にしかできないんです。たとえばお兄さんと弟さんが、遺産相続で争っているとしますね。弟さんの代理人として、お兄さんに『もっと遺産よこせ~』と主張することは、弁護士でなければできません。陣内さん、そんな内容の仕事、たくさんしてるでしょう(笑)。
セクハラされた看護婦さんに代わって、院長の息子に慰謝料を請求するとか(第10回)。あれは弁護士法違反です。
ただ、そういう争いがある場合を除けば、弁護士の仕事の大部分は行政書士にもすることができるんですね。実際、弁護士が作る書類は、ほとんど行政書士も作ることができるんですよ。たとえば、契約書、遺言状、遺産分割の協議書、交通事故の損害賠償請求書、クーリングオフの申込書などは、行政書士が作ることが多いですね。」
イナガキ秘書
「だからキャッチフレーズで『あなたの街の法律家』っていうんですね。」